仕事の現実

看護師の職場というとまっさきに思いつくのは病院ですが、現在全国に100万人以上いる看護師のうち病院(ベッド数20床以上の医療施設)で働いているのはその六割程度です。その他ではそれ以下の規模の診療所(ベッド数19床以下)が続きますが、老人介護施設や訪問看護ステーションといった場で働く看護師も増えています。また、看護師でもキャリアアップすることが可能で、職位を上げて看護師長などを目指す以外にも助産師や保健師といった方面へ進むほか、特定分野のスペシャリストとして認定看護師や専門看護師を目指すこともできます。
実際に看護師になった新人が直面するのは「9K」と言われる厳しい現場です。いわゆる「きつい」「汚い」「危険」の「3K」を越える仕事として精神的にも肉体的にも大変な仕事が始まります。年収の数字だけを見れば看護師は一般の会社員などよりも高い収入を得られますが、それでも割に合わないといった意見もある程です。ここで新人には最初の試練が訪れます。どんな仕事でも新人のうちは緊張します。新卒にしろ転職にしろ新しい職場では何をどうしたらいいのか分かりません。新人にゆっくりと教えてあげられるような体制があれば別ですが、特に病院などの忙しい職場の場合は新人にいろいろと説明する暇などないことも珍しくありません。何をしていいのか分からず院内をうろうろしたり、ミスを繰り返して落ち込むこともあるでしょう。ここで先輩の看護師や同僚とうまくコミュニケーションを取れなければ「やはり自分には向いていない」と諦めてしまうことにもなりかねません。
現在、看護の職場ではどこでも看護師不足だと言われています。都会や地方など場所によって理由はさまざまですが、看護師が足りない状態では新人の教育もおろそかになりがちです。その厳しい仕事内容から離職する人も目立ち「新人にゆっくり教えられない」「教えてもいつ辞めるか分からない」といった声も聞かれます。また、女性が多い職場なので結婚や出産、育児といった家庭の事情で退職する人も多く、看護師を取り巻く環境にはいろいろな問題も多くあります。

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